2023年6月30日
教務委員会
学生の皆さんへの生成系AIの利用についての注意
ChatGPTに代表される生成系AIの利用は2022年末より広まっており,日々の技術発展とともに,法令整備や指針が出されています。
インターネットを使った情報検索などでも少なからず同様の問題点は存在していますが,生成系AIの利用時は特に下記の3つの問題点に気をつける必要があります。生成系AIを利用する場合は,それらをしっかりと認識した上での有効活用を期待しています。なお,授業における生成系AIの利用については,教員や科目特性による授業方針が様々であるため,担当教員の指示に従ってください。
現時点で生成系AIの大きな問題点とされているのは,以下の3点です。
(1)内容の不正確性
生成系AIの技術は発展途上であり,その回答には多くの誤りが含まれていることが報告されています。生成系AIの回答をそのまま鵜呑みにすることなく,複数の情報源を参照するなど,回答の真偽を確認することを心がけてください。
(2)生成元になるデータの不明瞭さ(著作権など)
生成系AIは,過去に蓄積された膨大なデータを元に回答を作成します。そのため回答によっては,著作権侵害や盗作・剽窃と判断されることもありえるので注意してください。なお,回答をそのままレポートや課題及び卒業研究に用いることは,不正行為とみなされる恐れがあります。
(3)使用時における情報流出
生成系AIに入力されたデータは,その後の生成元のデータとなり,外部に流失する可能性があります。自分に関するもの、第三者に関するもののいずれにおいても個人情報や機密情報などは,絶対に入力しないよう注意してください。
生成系AIの利用上の注意は今後も改訂される可能性があるので,本学からのメッセージには注意して下さい。
以上