こんにちは,はじめまして。鹿児島県立短期大学から参りました,村上 櫻と申します。
みなさんは,短期大学についてどのようなイメージを持っていますでしょうか。学業が忙しく,資格取得に励む時間が少なかったり,就職活動の準備期間が短そう,といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私も,そう不安に思っていた一人で
す。県短生になり1年半近くが過ぎようとしています。私は現在まで様々な体験をし,たくさんのことを学んできました。本日は,県短での学びとこれからの私について紹介さ
ていただきます。
最初に,商経学科経済専攻に進学した経緯を少しお話します。
この県立短大に入ることを決めたのは,高校3年生の夏休み前でした。私は,鹿児島県立松陽高校の美術科出身です。高校3年間は,デッサンや写真・美術史などを学び,2年次にはヨーロッパ3か国へ海外研修に訪れました。美術科の多くは,県外の芸術大学や専
門学校などに進学します。その中で,県立短大に進学しようと決めた理由が2つあります。一つ目が,“銀行員になりたい”という夢があったからです。県立短大は学科にかかわらず,金融機関で活躍している卒業生が多くいます。二つ目に,短大の魅力である2年間という期間で経済や金融の基礎を学べ,4年大学より早く社会に出て,この鹿児島で働きたいと思ったからです。また同時に,美術科から経済専攻へ進学するのに不安もありました。ですので,小論文対策や,経済新聞の要約など毎日行いました。その成果もあり,推薦入試で県立短大に入学することが出来ました。
私が所属している経済専攻では,パソコンの授業はもちろん,経済学や金融論,行政法など身近なことから専門的な知識まで,幅広く学ぶことができます。パソコンの授業では,上級者・初級者クラスに分けて行われます。ワード・エクセル,パワーポイントやPDF,ホームページ作成などを詳しく実用的に学ぶことが出来ます。初級者クラスだった私は,パソコンの操作やタイピングが早くできるようになるのか,と不安でした。しかし,今ではブラインドタッチもこなせるようになり,レポート作成や日商PC検定の取得にも役立っています。
そして,経済を学ぶ上で,もっと色々なことを知りたいと思い,毎日の経済新聞やニュースに興味を持つようになりました。日本の経済政策や国際経済の現状などが授業で取り上げられることも多く,様々な視点から物事を考えられるようになったからだと思います。 また,県立短大の魅力の一つにゼミ活動があります。ゼミは8名ほどの少人数制で先生と学生で活動しています。1年次から始まり,色んなテーマについてみんなで話し合いを進めていきます。
2年次にはそれぞれ自分が興味のあるゼミを選びなおし,新しい仲間と研究テーマについて議論したり,工場見学などの旅行に行ったりもします。
私は,金融について学ぶゼミに所属し,グローバル経済と日本に関することについて調べたり考えたりしています。例えば,生活保護制度についてです。『生活保護制度はこのままで良いのか』を論点にディスカッションを行いました。最初の頃は,論点から外れた討論になってしまうこともあり,そのような時に,先生がサポート役となり,その中でヒントを得ることもあります。これらを繰り返して,聞いただけでは難しそうな問題でも,自分なりの言葉にとらえ直して,考える力を身に付けていきます。
また,春休みには,大阪・京都へゼミ旅行に行ってきました。USJや買い物を楽しみ,神社で就職祈願をした後は,経済・金融の知識を深めようと大阪証券取引所と造幣局を訪れました。
造幣局で,まず驚いたことが,紙幣は製造していないということでした。また工場は忙しく,多くの人が働いているというイメージがありましたが,実際はほとんどの製造工程は機械が行っており,また最近は景気が良くないことから製造数も減少し,日々変わっていく現状を目にすることができました。このようにゼミでは,学生自身が主体的に活動しています。私はこの時間を活用し,更に新しい知識と経験を身に付けたいと思います。
次に,自治会活動についてお話します。私は現在,第一部の自治会会長を務めております。主な活動内容は,画面の通りです。自治会では,自分たちで行事の企画から進行を行わなければなりませんし,予算なども過去の資料と照らし合わせながら作成します。
毎年恒例となっている新入生交歓会は,新入生・役員約200名が参加します。この行事を通して,他専攻の学生と交流したり,また自治会役員が先輩として,1年生からの質問や相談できる機会にもなります。
この写真は,6月に行われた春期体育祭の様子です。
私にとって,何か一つのことを皆の先頭に立って,成し遂げることは,初めての経験でした。ですので,先輩や職員の方からアドバイスをもらい,役員と話し合いながら,活動しています。
また,第二部自治会とも協力して進めていきます。第二部の学生の中には,年齢も違い,実際に働いている方もいらっしゃいます。私自身,二部バスケットボール部のサークルに参加していますが,多くの一部の学生にとっては,自治会活動を通して,交流できる場にもなります。現在は,県立短大の最大のイベント“県短祭”に向けて,活動を進めています。
行事を一から企画し,準備することは大変なことです。ですが,大変なことを乗り越えたからこそ,感じられるやりがいと楽しさがたくさんあります。ほとんど全てを学生だけで行っていきますので,私自身,自ら考え,行動する力が身についたなと実感しています。
皆が楽しそうに行事に参加している姿を見る時,ここまで頑張ってよかったと思うと同時に,友人や仲間と協力して,一つのことを成し遂げたことは,短大生活の貴重な思い出です。
私は,この県立短大で夢に近づき,更に新しい目標を見つけました。
夢は銀行員になって,この鹿児島で働き,地域を元気にすること。私の在籍している経済専攻は,鹿児島の明るく,元気な地域社会を作ることができる人材になるためのカリキュラムが整っています。この経済専攻で学んだ経済学や経営学,金融論などを活かし,地元の銀行から内定をいただくことが出来ました。まだ私の夢は,始まったばかりです。
この県立短大には,夢や目標に向かって頑張っている学生を応援してくれる方がたくさんいます。
短大の2年間は,本当にあっという間です。あと半年で社会に出ると思うと,不安もあります。しかし,この県立短大で学び,経験したことは一つも無駄になることはなく,きっとこれからの私の人生において大きな財産になると信じています。県立短大でのたくさんの出会い,また自治会の会長を務めたことは,私を何倍にも成長させてくれたと感じています。
最初に申し上げた,短大の2年間をどのような時間にするかは,その人次第です。私は,この県立短大に入学したからこそ,様々な体験をし,たくさんのことを学ぶことができたと思います。
そして,これから残り半年の短大生活で社会に活かせるような体験や,今しかできない経験を積んでおこうと思います,
また,このような充実した短大生活を県立短大に入学したすべての学生に味わってほしいと思うとともに,“県立短大に入学してよかった”とそれぞれの目標に向かって,頑張る学生を応援しています。
これで私の発表を終わります。本日は,ご清聴有り難うございました。 |