巨大企業のマネジメントと言うと,良く言えば「部下の報告を基に意思決定する」,悪く言えば「リサーチから企画,事業設計まで部下に丸投げ,良きに計らえ」と言ったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか? しかし,トヨタのマネジメントは違います。役員自ら徹底して現場(工場や事務所)に足を運び細かいことまで話を聞いて現場の課題を把握します。
講師の伊原氏は,トヨタ輸送社長時代は全従業員と面談しています。アイシン精機社長時代は国内外200の拠点を2回にわたって視察して現場の声を聞いています。
さらに規模の大きいトヨタ副社長時代も「不振の原因はマネジメントサイド(役員,部長,次長)にあり」と喝破し,「マネジメントサイドが当事者意識を持つこと」が最大の解決策と述べ,「全員面接」をマネジメント改革の筆頭に挙げています。
年間世界販売1千万台,年商28兆円,年間営業利益2兆円(いずれも自動車メーカーで世界一)の基礎にある,こうした経営者の徹底した現場主義のマネジメントを語っていただきます。